

やっぱり就職する前にパソコンの勉強きちんとしておきたいし、資格もとりたいし、パソコン教室通おうかなぁって思ってるんだけど、何を基準に選べばいいんだろ?
という方にオススメの内容です。
この記事を一通り読んでいただければ後悔しないパソコン教室選びが出来るようになりますよ。
この記事の信頼性

インストラクターをしていましたので、パソコン教室の事情を良く知っています。
その経験を生かして、どんな教室を選べばいいのかお伝えしていきます。
重視すべきポイント
チェックしてほしいポイントを大まかに8つ、箇条書きでまとめました。
- パソコン教室の形態(FCなのか、街の小さなパソコン教室なのか)
- 教室の開講曜日・時間
- 学習方法(一斉講義なのか、マンツーマンなのか、ビデオ学習なのか)
- 講師の質・やる気
- 生徒数の多さ
- 受講料金
- 資格取得ができるのか、その教室で受験できるのか
- 学割や、教育訓練給付金制度が使えるのか

この8つの項目を上から順番に解説していくね。
① パソコン教室の形態(FCなのか、街の小さなパソコン教室なのか)
パソコン教室は、全国展開している大手の教室と、商店街の中やマンションの下で開講しているような小さな個人経営の教室を選ぶかによって大きくスタイルが変わります。
それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
FC展開しているような大手パソコン教室の特徴

「パソコン教室」と検索すれば出てくる代表的な教室で言うと、「Winスクール」、「AVIVAアビバ」、「ハロー!パソコン教室」「ヒューマンアカデミー」「パソコン市民講座」等です。
大手パソコン教室のメリット
- 大規模商業施設(イオンとか、イトーヨーカドー、スーパー)に入っていて、交通の便に優れている
- 授業形式は、ビデオ学習を採用していることが多く、個別学習
- 新しい講座のリリースが早く講座数が豊富。3年ごとに更新されるオフィス2013や2016など、バージョンの違いにも対応できる
- 引っ越しなどで住んでいる場所が変わっても同じチェーン店の教室なら引き続き授業を受けられる
- 休校日が少なく、夜遅くまで開講しているところもあるので、仕事帰り等に通いやすい
- 資格試験の会場であれば、普段学習している教室、パソコンで受験できるので安心できる
- ローンやクレジットでの支払いに対応できることが多い
大手パソコン教室のデメリット
- 自分の学習カリキュラム外で、気になったことの質問がしにくい。(しようとするとスタッフが対応できない、もしくは追加料金が発生する可能性がある。)
- 講師は、パート、バイトであることが多く、レベルがまばら。
- 講師にノルマが課せられていることがあり、新しい講座の案内話などをよくされてしまう
街の小さなパソコン教室の特徴

街のパソコン教室のメリット
- 臨機応変にカリキュラムを立ててくれる
- 困ったこと、気になったことなど、授業外のことでも質問しやすい
- 講師は経営している本人であることが多いため、意欲的。
街のパソコン教室のデメリット
- 資格試験会場になっている教室は少ない
- オフィスやパソコンの最新バージョンで受講できない可能性がある
- 開校している曜日が少ない教室もある
パソコン教室の形態どっちを選べばいい?

どちらにもメリット・デメリットがあり、一概には言えません。
しかし、たとえばエクセルを基礎から体系的に学んでいきたいということなら大手パソコン教室、気になることだけを少し学べたらいいかな、ということなら街のパソコン教室という使い分けでも良いのかもしれません。
でも、どちらにするかの一番の決め手は、「体験レッスン」を受けてみて判断すること。
これにつきます。
② 教室の開講曜日・時間について
なぜこの開講曜日・時間が大事なのかというと、もちろん仕事帰りに通えるかどうか、ということもあるのですが、仮にパソコン教室に通うとしたら、皆さんどれぐらいの頻度・ペースを考えていますか?
1カ月に2回?週に1回?週に2~3回?
元インストラクターとして、私がオススメする通学ペースは、週に2回以上です。
そして、仮に週に2回だとしたら、間を空けるように予定を組んでください。
たとえば、こんな感じが理想です。

大体3日に1回のペースで学習ができます。
パソコンはとにかく、忘れないうちに「触ってなんぼ」です。
エクセルとかって、使わないと、どんどん忘れてしまうんです。

だから詰めすぎてしまわないように、覚えたことを定着する日も作りつつ予定を組むのを全力でオススメします。
だからこそ、このような予定が組める開講曜日・時間で開校している教室を選んでくださいとお伝えしたいのです。
商業施設に入っているようなところだと、その商業施設の営業に合わせる必要があるため、祝日などでも開校していて、営業時間も遅くまで空いていることが多いです。
体験レッスンなどに行く前に、その教室の開講している曜日と時間はチェックしておくようにしましょう。
③ 学習方法(一斉講義なのか、マンツーマンなのか、ビデオ学習なのか)
それぞれの学習方法のメリット・デメリットはこんな感じです。
一斉講義のメリット・デメリット

【メリット】
同じ学習目標に向かっている人たちに囲まれての学習なので、学習意欲が高まりやすく、他の人がしている質問の内容を聞くことができる
【デメリット】
・受講生のスキルに差があるから、レベルが高い人にとっては退屈なレッスンになるかもしれない。
・授業時間が決められているため、自由がきかない
・ついていけなくなると、次のレッスンに進むたびに分からないことが増えてきて、嫌になる
・中学・高校の授業を思い出すとなんとなく分かるかと思いますが、なんとなく教師が中心で、受け身的な授業になる
マンツーマン指導のメリット・デメリット

【メリット】
マンツーマンで教えてもらえるのが一番上達は早いかと思います。
自分のレベルに合わせて教えてもらえるし、分からないことはすぐに解決できます。
メリットだらけです。
【デメリット】
そのメリットだらけの分、一人のインストラクターの時間をフルで使うことになるので、当然レッスン代金は高くなります。
私がインストラクターをしていたとき、1時間の個別学習費4,000円ほど頂いていました。
ビデオ学習のメリット・デメリット

最近の学習スタイルの主流です。大体がこのビデオ学習です。
ヘッドフォンをして、操作方法のビデオを見ながら、それと同じ操作をするという感じです。
【メリット】
・分かりにくいところがあれば、巻き戻しをしたり、スロー再生をしたり、自分で調整ができる
・ビデオ学習だからといって、その教室にインストラクターがいない、ということはありません。ビデオで分からなかったところは、インストラクターに質問ができる
【デメリット】
・ビデオでの学習なので、集中力を維持しないと眠気に襲われる
どれを選べばいい?
わたしとしては、ビデオ学習がおすすめです。というより、大体のパソコン教室がビデオ学習だと思います。何故ならパソコン教室にとって楽だからです(笑)
ただ、一つ気を付けてほしいのは、ビデオ学習を導入している教室の、講師の人数です。

例えば10人生徒さんがいたとして、講師が一人だと、誰かがビデオを見終わって質問していたとします。
あなたも同様にビデオを見終わって質問がしたい、でもできない。
待っている間にレッスン時間が過ぎて行ってしまう…
こうなると受講料金ももったいないですよね。
大体生徒5人に対し、講師1人は確実にいるかどうか、確認するようにしてください。
④ 講師の質・やる気
講師の質・やる気については、①教室ブログ、②体験レッスン中の様子 この2つを見てください。
① 教室ブログ
頻繁に更新されていて、生徒さんが作成したものなどが掲載されていると、教室自体にぎわっているなと感じますし、講師自身のやる気もうかがえます。
② 体験レッスン中の様子
これは体験レッスンに行ったとき確認すべき最重要ポイントですね。
ビデオ学習の教室なら、下記の点に気を付けて観察してみてください。
- 定期的に教室内を巡回して、生徒の進捗具合をきちんと見ているか
- 先生からすすんで困っていそうな生徒に声をかけているか
- 講師同士でおしゃべりしていないか
- 他の生徒さんとの雑談話が長引いてしまっていないか
あとは、先生の知識量が豊富であることは無論良いのですが、それよりも「親切」であり、熱心に教えてくれる人の方が良いです。
知識量がある人は、逆にパソコン初心者の気持ちに共感できず、初心者に対して上級者向けのテクニックを教えてしまうことだってあり得るからです。
逆に知識量がなくても、熱心な先生であれば、きちんと方法を講師自体が学習して、その場で教えてもらえなくても後日きちんと解答がもらえます。
だから、知識量よりも、講師の対応の良し悪しをきちんと見定めてください。
⑤ 生徒数の多さ
生徒数の多さは、その教室の「立地」に大きく左右はされます。
しかし、その教室の席数のどれぐらいを占めているかで人気度を見ることができます。
大体、パソコン教室の生徒さんが一番少ないのは、平日の14時~17時頃です。
あえて、体験レッスンの時間を、可能であれば平日の14時~17時頃に設定をして、どれぐらい生徒さんがいるかを見てみるのも良いでしょう。
席数10の教室に、その時間帯で6人以上いれば、そこそこ人気の教室だと思います。
ただし、生徒数が多いということは、予約が埋まりやすいため、早めに予約をとらなければいけませんが、人気の教室というのは、生徒さんの継続率が高いということです。
つまり通ってて「楽しい・勉強になる・講師が魅力」ということです。
⑥ 受講料金
「入会金が無料」だとか「1レッスンが〇〇円!」などのキャンペーンをよくうたっていたりしますが、パソコン教室で受講料金を見るときに気を付けてほしいのは、「トータルでの金額」です。
一見安いように見えて、実際に請求を見たときに値段が思っていたよりも高かったということを避けるため、追加料金の有無を必ず確認してください。( たとえば、プリンタの印刷費用とか。 )
あと気を付けてほしいのは、安ければいいわけでは決してありません。
安いということは理由がああります。たとえば、
- 講師の数が少ない
- 講座の数がバリエーションが少ない
- 教室のパソコン環境が良くない(動作が重いとか。)
また、月のコストを抑えたいからといって、通うペースを減らすこともなるべく避けてください。
週に1回とかだと、その分余計にかかる費用があります。
たとえば、「月会費」だったり、「教室管理費」などですね。
月に、通う日を減らすほど、通う期間は長くなり、金額は高くなることを念頭に置いておいてください。
⑦ 資格取得ができるのか、その教室で受験できるのか
エクセルや、ワードで有名なパソコンの資格はMOS(Microsoft Office Specialist)です。
パソコン教室に通おうかなと思われている方なら、MOSを取得しようかなと悩まれているのではないでしょうか。
この資格の有効性については、結論からいくと、この資格は取った方がいいです。
というより、資格を取ることが目的ではなく、この資格試験の内容を勉強した方がいいです。
で、資格を目的としてパソコン教室に通うなら、必ず、その教室で受験できるかどうかを確認してください。
普段学習しているパソコン、普段教えてくれている講師のもとで受験するのと、初めて行く環境で受験するのとでは安心感が変わってくるからです。
⑧ 学割や、教育訓練給付金制度が使えるのか
最後に、学割・教育訓練給付金が受け取れるかどうかの確認ですね。
教育訓練給付金制度とは、 一定条件を満たす対象者が厚生労働大臣の指定する教育訓練講座を受講し、修了後に全講座費用の最大20%(上限10万円)に相当する額がハローワークから支給される制度のことです。
大手PCスクールだと導入していることが多いです。
この教育訓練給付金制度は、受給するにあたっての条件がありますので、まず自分自身が受けられるのかどうか確認してくださいね。
教育訓練給付制度についてはこちらをご覧ください。
以上重要なポイントをお伝えしてきました
もう一度、8つの視点を振り返っておきましょう
- パソコン教室の形態(FCなのか、街の小さなパソコン教室なのか)
- 教室の開講曜日・時間
- 学習方法(一斉講義なのか、マンツーマンなのか、ビデオ学習なのか)
- 講師の質・やる気
- 生徒数の多さ
- 受講料金
- 資格取得ができるのか、その教室で受験できるのか
- 学割や、教育訓練給付金制度が使えるのか
上記内容を忘れずに、まずは気になるパソコン教室の資料を請求してみましょう。
そして、それから体験レッスンに行ってみてください。

体験レッスン行ったら勧誘すごいんじゃないの?
その場で入会させられそう
と思い躊躇されるかもしれませんが、もし勧誘が激しいようなら

他のパソコン教室にも体験レッスンを予約しているので、今日のところは検討させてください。
という感じでお断りしても大丈夫ですよ。実際にこのように言われる方はわりといらっしゃいます。
以上パソコン教室の選び方でした。お役に立てると幸いです。
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