この記事では下記の内容について解説していきます。
- MOS 365 & 2019の概要
- 今までの試験との違い
- 自分はどのバージョンを受験すれば良いのか
- 試験の勉強方法
この記事の信頼性
MOS試験ってそもそも何?取得すると、どんなメリットがあるの?
という方は、まずこちらの記事をご覧ください。
まずMOS 365 & 2019の試験概要を解説します
正式名称は「Microsoft Office Specialist Office 365 & Office 2019」
今まではMOS2013とかMOS2016っていう名前だったよね?
今回なんだか試験の名前が長いね…
たしかに試験名称が普段より長いネーミングです。
しかし、これは単純に「MOS2019」だと思ってもらえればOKです。
なぜ365と付いているかというと、現在オフィスソフトはサブスクリプション版での販売が行われています。
そのサブスクリプション版で販売されている商品名称が、「Office 365」なのです。
通常Officeのバージョンは3年毎に更新されるのですが、 「Office 365」を購入していると、追加料金無でに新しいバージョンを使用することができるのです。
その新しいバージョンとは、現在「Office2019」です。
よって、Office365が示しているのはOffice2019ですので、実質「MOS2019」ということです。
じゃあもう「MOS2019」でいいじゃん!
と思ったかもしれませんが、試験名称に「Office 365」という名称を追加したのは、下記の理由があるからです。
「Office 365」は、常に最新のOffice アプリケーションを利用できるクラウドベースのサブスクリプションサービスで、海外では従来のライセンス版以上に普及している国・地域もあることから、新しいMOSには「Office 365」の名称も含まれることになりました。
MOS公式サイト
試験の形態について
MOS2016と同じ「マルチプロジェクト」形式です。
マルチプロジェクト形式ってなに?
プロジェクトという言い方をしているから分かりにくいかもしれませんが、
プロジェクト=「ファイル」だと思ってください。
マルチ=複数という意味ですので、
シンプルに言うと「複数のファイルを完成させていけ」という意味です。
一つ一つのファイルに課題が設定されています。
その課題を達成するための操作を行って、一つずつファイルを完成させていくというイメージですね。
MOS2010までは、「一問一答」方式で、MOS2013以降はずっとマルチプロジェクト形式です。なので、MOS2010から試験を受けたことがない人にとっては新しい方式なので、きちんと対策した方が良いですよ。
MOS 365 & 2019の体系
「一般レベル」と「上級レベル」の区分
今までの試験と変わった点が2つあります。
① Accessの試験区分が「上級レベル」扱いとなりました。
②「スペシャリスト」という名称から「アソシエイト」に変更されました。
MOS2016の体系
MOS 365 & 2019の体系
Accessが上級レベルになったことで何か変わるの?
Accessが上級レベル扱いになったからといって、今までの難易度と変わりありません。
上級レベル扱いになった理由は、Access自体が他のオフィスソフトに比べて比較的難しいソフトだからです。
だからこれまでと同様のレベルだと思って頂いて大丈夫です。
「アソシエイト」ってなに?
特に名称が変わったからといって、受験する人にとって何も影響はありませんが、公式によると、下記の理由で名称を変更したようです。
この変更は、マイクロソフト社がマイクロソフト認定資格プログラム全般にわたり、一貫性とつながりを強化することを目的として決定されました。なお、一般レベルで学習するスキルを仕事や職場の環境に置き換えた時に、「アソシエイト」というレベルで表現した方が、その習得スキルが的確に表現されており、ふさわしい言葉であると判断されたためです。
また、アソシエイトの意味をこのように定義づけています。
「アソシエイト」は、上長や同僚など、誰かに付いて仕事の補佐をする人で、まだ役職が付いていない社員やスタッフを示します。外資系やグローバル企業の中には、「アソシエイト」という職位を使用する場合もあります。
認定制度について
(いわゆるマスターの称号について)
MOS2016まで、特定の科目試験を合格することで「マイクロソフトオフィススペシャリストマスター」という称号が贈られてきました。
この称号は、複数のOfficeアプリケーションの総合的なスキルを証明するものです。
MOS2016は以下の科目を合格することで獲得することができました。
尚、科目ごとの試験認定証とは別に、マスターの認定証がもらえます。
MOS 365 & 2019 のマスター認定はどうなっているの?
以前までは「マスター」という認定は「一つ」だけでしたが、
今回からは「MOS Associate認定」と「MOS Expert 認定」という二つの認定制度が発表されました。
「MOS Associate 認定」をとるには
一般レベル5科目のうち、3科目を取得すれば、認定されます。
取得したことでもらえる認定証はこのようなものです。
「MOS Expert 認定」をとるには
前提として「MOS Associate 認定」を持っていて、さらにエキスパート2科目の合格が必要です。
つまり、合計で5科目試験に合格する必要があるということです。
取得したことでもらえる認定証はこのようなものです。
MOS 365 & 2019 試験の開始日はいつ?
2020年6月25日現在、試験開始が決定しているのは下記の試験です。
- Excel 365&2019 申し込み現在受付中
- Word 365&2019 申し込み現在受付中
- PowerPoint 365&2019 2020年夏予定
PowerPointやOutlook、Access、Word、Excelのエキスパートについてはまだ開始時期は 2020年夏以降 になりそうです。
自分はどのバージョンの試験を受験したらいいかな?
新しく登場する「MOS 365 & 2019」の試験を取るべきか、以前のMOS2016やMOS2013を取るべきか悩まれている方多いと思います。
まず、 最新版の試験「MOS 365 & 2019」を取得した方が良い人は下記に該当する人です。
- 新しい機能を使いこなせることを証明したい人
- 今まだ学生で、オフィスソフトもこれから買おうとしている人
- 自分が持っているオフィスソフトが「2019」あるいは「office365solo」である人
- パソコンインストラクターを目指している人・または現役
会社と自宅が2013だから、MOS2013を取ろうと思うんだけど、この試験ってもう古いよね?有効期限が切れたりすることとか無いの?
その心配はありません。
たしかにオフィスソフトには、サポート期間というものがありますが、取得した資格に関しては有効期限というものは存在しません。
よって、自分が一番よく使うオフィスのバージョンで受験されると良いですよ。
MOS 365 & 2019 の勉強にオススメの本
MOS試験の対策は、下のテキスト1冊で十分です。
Excel 365&2019
Word 365&2019
もし上記の1冊をやり終わった後、「まだ不安だな」と感じる人は、下記の本にも模擬試験が付属していますので、こちらの購入もオススメです。
MOS試験を受けるの初めてなんだけど、独学で取得できるのかな?
何かパソコンで困ったことがあったときに、Googleなどで検索して自分で解決できる力がある人なら、合格可能です。
まずは書店などで、上記の本をパラパラとみてみて、問題の意味が分かるかどうか見てみると良いと思います。
MOSを独学したいと考えている人は、下記の記事をご参考になさってください。
上の参考書を用いた学習方法を解説しています。
まとめ
MOS 365 & 2019 は、試験体系や試験名称などに一部変更はありますが、今までの試験と大差はありません。
よって、新しい試験だからもうちょっと様子見てから受験しよう…と身構えなくてもいいかと私は思います。
試験対策本についている模擬試験を繰り返し繰り返し説けば、合格可能なはずです。
また改めてWord・Excel以外の試験開始日程などが決まり次第、情報を更新致します。
コメント
はじめまして。MOSエクセル2016を勉強中のものです。
今度MOSエクセル2016を受けるのですが、せっかく資格を持つなら新しいバージョンの2019の方がいいのではないかと思っています。
そこで、エクセル2016年版のテキストでエクセル2019の出題範囲はカバーできるのでしょうか?(機能の大幅な変更があるか)
お返事待ってます
はじめまして、コメントありがとうございます(^^
2016を勉強中ということですね。
ということは学習環境も「2016」ですよね。
正直に申し上げますと、2016のみの学習で、2019を受験するというのはオススメできません。
というのも、やはり出題範囲・内容が、大幅に変更というわけではありませんが、微妙に異なります。
2019を受験するということであれば、お持ちのOfficeのバージョンも2019にし、テキストも2019のものを購入していただくことが安心ですね。
2016、2019、実用で使う分には本当に些細な変更しかないのですが、
もし今回の試験が初めてでしたら、その些細な違いに戸惑ってしまって合格ラインを超えるのが困難になってしまいかねません。
「最新のバージョンの方がいい」というお考えは決して間違いではありませんし、(さくらさんの資格取得理由は存じませんが)勤務先が必ずしもオフィスの最新バージョンを導入しているとは限りません。
なので、その点をふまえて再考いただければと思います(^^♪